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フィンケ監督退任で思う。 [浦和の話]

フィンケ監督の退任が正式に発表されて、
長い旅という話でしたが、2年で終わりを告げようとしています。

個人的には、「持ってない」監督と散々言ってきましたし、
フィンケ監督のサッカー感とワタクシのサッカー感は微妙に異なるので、
まあ仕方がないかな、とも思いますが、それでも残念な感じは残ります。

もう少し主力選手と折り合いを付けられたら、
もう少しJリーグの見る目の変えて「勝つ」エッセンスも加えたなら、
もう少しクラブの経営と改革のバランスをつけられたら、

いずれも「超」が付くほど難しいことだと思いますけど。

フィンケ監督にとって、最大の失敗は「最初に負けすぎた」ことだと思います。

浦和を東洋のバルサとして、若手の成長で実現させたかった、
若手成長でJリーグにモダンで攻撃的なチームを出現させたかった、
という目標だったと思うのですが、いかんせん、最初に負けすぎたことが
後々のステークホルダーとの信頼関係を損ねたと思います。

戦術の改善は着実は進んでいたものの、公式戦でも「勝つという熱さ」を感じ取れない面があり、
それを見抜かれて観客の減少、経営面で落第点を付けられた、と。

1年目でリーグ7連敗と、天皇杯での松本山雅に負けた、この2点が決定的で、
2年目でも夏場の失速で2年目も同じ轍を踏んだら、それは無事ではいられないです。

この感覚は、実はビッククラブやW杯などの大舞台を選手や監督として少しでも経験した監督と、
そうでない監督の埋めがたい「差」だったのかなあ、と思います。
将来訪れるであろう修羅場に対する、コントロールの仕方というか。

浦和はまだまだ全然ビッククラブではない(とワタクシは思う)けれど、
何故かマスコミから圧力をかけられるポジションであったり、
サポや経営陣からの圧力も大きい、不思議なクラブです。

だから、どんなに「改善」があっても、
7連敗やアマチュアクラブに負ける、というのは批判を受ける当然の結果でもあります。

予想以上に浦和というクラブや選手が「旧態依然で古臭い」ため、
一から作り変える必要があったことが、フィンケ監督の最大の誤算だったかもしれません。
土台作りに時間がかかる作業を余儀なくされた面も感じます。

ただ、連敗しても頑なに同じやり方を続けたこと、
選手のモチベーションのコントロールをどこまでやれていたのか疑問が残ること、
いいサッカーを作っている、に選手が逃げているような気配を感じること、
など不満を感じることがあったことも事実です。

それはワタクシが「持っていない」と評していた部分に繋がるのかもしれません。

育成にとっての近道だ!と言われれば、そうか、と反論しづらいものがあるからこそ、
一方で、「確率論」より「情熱」も大事じゃないの?、と思わせるシーンがあったり、
相手のカウンター狙いに対して、どうして相手の狙いに嵌りにいくの?とか、不満も溜まる訳です。

選手が未熟だから、というのはその通りですが、
2年続けても改善しない守備意識の脆弱さ、勝ちきれないメンタル、は、
やはり何かを変えなくてはならない時だったのかな、と思います。


ただ、ワタクシのような無責任な輩がどんなに文句を言っても、
「クラブが決めたことで3年はやってもらうんだ!!!」という強い意志がクラブから示されれば、
それはそれで、浦和レッズというクラブの意識の高さを物語るものだし、
チームとしても一段と上を目指せたかも、とも思います。


でも、ここでチェンジを選択したのも、プロクラブとして経営的な危機的状況から
納得せざるを得ない訳で、良い悪いは来年以降の結果次第かな、と。

中長期で損をした可能性も捨てきれないけど、経営的に継続できない程度に傷を負うなら、
その前に処方することは、ある種正しい選択と受け入れることは出来ます。

うちらに出来ることは、無責任にあーだこーだ言ってストレスを発散し、
試合ではスタジアムで全力で声出すことぐらいなので、
チームが勝てるように、またはある程度でも進歩するように見守るだけです。

但し、熱くじーっと見るけどね。
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